一行四窓
『絆の道』
道には、古い街道、山道、あぜ道、参道、坂道、雪道、木道など、いろいろ有ります。 人生の喜怒哀楽も通ります。
思い出の道、希望の道、追憶の道、約束の道、明日への道など、時間の道でもあります。
また橋は道と友だちです。
森や峠で歴史を語りつづける石畳の古い街道。つづら折の苔むした上り坂の参道。わきで優しく見守る同祖神や地蔵さんたち…。
野鳥のさえずりを聞きながら、家族、友だち、そして恋人と歩いた高原や湿原の木道、遊歩道。
橋のたもとでの出合い、欄干での別れとすれ違い。人々に寄り添い、多くの人生を見続けてきた古い石橋。
道の上では青空が広がり、今日もたおやかで、穏やかな、暖かい日を祝福しています。また道のそばでは、可憐な花たちが咲いています。明日も咲くでしょう。
環境に順応して 頑張っている 木の根たち 何かを教えている
白く続く 遥かな潮路へと 人々を乗せて 船たちは逞しく進む
各地の郷土芸能 民謡の歌や踊り 生活に根ざした文化が生きている
短歌で市民が護った桧原桜 風流ある美談が 生きている
砂浜に集う家族や友達 波は優しく 絆を育む 良かったね
長い年月 木や石組みで 人々や水路を支えてきた 橋の支柱と脚たち
断崖や岩の上で 生える松の木 風や波に負けず 逞しくて美しい
雪の中の鳥たち 飛び回り 羽を休め また動き出す 元気だ
各地の白い風雪下の神社 より厳粛となる 朱色の拝殿や楼門
雪の中を歩く元気な人々 滑らないように 後で風邪をひかないように