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ハゼノキの葉と実の推移
Wax tree: change of leaves and nuts
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ハゼノキは落葉する雌雄別株の高木で、主に関東地方の南部以西の暖かい山野に自生します。わが国には室町時代に渡来し、江戸時代には藩の産業として盛んに栽培され、この実からロウ(蝋)をとり、ロウソクやろうけつ染め、艶出しなどに使われてきました。互生する葉は、長さ20cm〜30cmで細長く、奇数の羽状複葉で4対〜8対の小葉がつき、その先端は長くとがります。そして秋には真赤に紅葉し、華麗に変身し、野山を染め上げます。 次に花から実への推移ですが、葉の推移に比べてあまり目立ちませんが、趣があります。5月〜6月に、黄緑色の小さな5弁の花が多数、円錐状につきます。その後に出てきた実は、緑色から次第に茶色に熟し、晩秋には、約1cm大の茶褐色の果実へ・・・・・・。やや扁平な球形の核果となって、多数房状に垂れ下がります。ハゼノキは葉も実も古来より、日本文化になじんで来た植物です。(潮 信輔)
- 登録日
- 2008年01月22日
- 更新日
- 2016年09月26日 16時 02分