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フクジュソウ(福寿草)の冬から春
Amur adonis: from winter to spring
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フクジュソウ(福寿草)はわが国の山林や原野に、広く生育する多年草です。初春、正月ごろに茎や葉に先駆けて、陽を受けて丸い蕾が膨らみ、鮮黄色の花が地表から出て来ます。そのため縁起が良い花、新春を祝う花として、福寿(幸福と長寿)草、そして別名、元旦草の名が。 雪に覆われた中から、光沢ある黄色の花を出してくるフクジュソウは、早春と新鮮さを告げてくれます。しかし光と温度に敏感で、陽のあたり具合でしぼんだり、開いたり・・・、繊細です。 時とともに、次第に茎や葉が伸びて、黄色い花を浮き立たせます。とくに人参の葉のような、黄緑がかった細かい葉。広がって、清い黄色の花を見守っているようです。やがて多くの花びらは落ち、緑色の小さな粒状の実たちが育っていきます。 フクジュソウは、雪に覆われた里山や里村で、新年の訪れを告げ、初春を彩る植物です。(潮 信輔)
- 登録日
- 2007年07月13日
- 更新日
- 2016年09月28日 10時 43分