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晩冬から春の「フキノトウ」
Japanese butterbur: from late winter to spring
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フキは日本原産のキク科フキ属の多年草で、雪解け前の晩冬から早春に、日当たりの良い所で一番早くでてくる山菜です。
フキの花のつぼみをフキノトウと呼びます。葉に先立って冷たさが残る土から、顔を覗かせる黄緑色に膨らんだ蕾・・・。またこの蕾を愛おしむように、幾重にも包むほうも風情があります。花穂が開かない蕾や花芽は、古くから天ぷら、煮物やみそ汁として、独特の苦みで親しまれてきました。
生長しながら葉を開きはじめるフキ・・・。やがて緑色の葉に囲まれて、淡くて黄白色の可憐な花弁が現れてきます。フキノトウは地上のみならず地下も豊かで、紅色の地下茎に力強さが感じられます。フキノトウはわが国に、春が近いことを告げにやってくる使者の一人です。(潮 信輔)
- 登録日
- 2013年05月13日
- 更新日
- 2016年09月21日 11時 32分