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常緑と積雪の兼六園 の松(霞ヶ池と名前が付いた松)
Kasumigaike Pond and the named pine trees in evergreen and snowy seasons in Kenrokuen Park
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金沢の兼六園は、岡山の後楽園、水戸の偕楽園と並んで日本三名園の一つとして名高い大名庭園です。国の特別名園に指定され、名前の由来は、宋代の詩人が著した洛陽名園記。この中で記されている六つの景観を兼ね備えた名園であることに由来するとのことです。
広さは約3万坪。170年もの年月を費やして築庭された江戸時代を代表する林泉回遊式庭園です。そして中心を占める霞ヶ池には、シンボルとして有名な「ことじ灯籠」があり、また周りの松林は景観として大切な役目を果たしています。その中で兼六園には、名前がついた松の名木が多くあります。「唐崎松」、「根上松」はその代表格。「唐崎松」は藩主が琵琶湖畔の唐崎から種子を取りよせて、実生から育てた黒松とのこと。また地面から根が浮きだったように座る「根上松」は武骨な姿で人々を引寄せます。また世代が変わった「姫小松」、残念ながら片方が消えた「夫婦松」もあります。
今回を含め、兼六園には何度も足を運びましたが、これらの常緑の松は、冬の積雪期には雪吊りの姿となって、風情を増しています。そうです。兼六園の松林や名前が付いた松の木たちは、同じ場所で、思い出をはぐくむように・・・温かく迎えてくれました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2025年04月06日
- 更新日
- 2025年04月06日 09時 50分