TOP > テーマ別おすすめ画像 > 令和2年「一月の花」(がんサバイバー・クラブ、2020年1月 寄稿)
テーマ別おすすめ画像
令和2年「一月の花」(がんサバイバー・クラブ、2020年1月 寄稿)
/
令和の初めての新年を迎えました。暖冬とは言え、寒い季節であることには変わりがありません。北海道や東北・北陸の日本海側は、積雪の冷たい風が、人々の肩を丸くさせます。このような寒さの中で、冬を好む花たちが咲いています。
福岡の庭では常緑のつる性植物であるクレマチス・ホワイトエンジェルが、釣鐘状の白い花を咲かせています。半開きで下向きに咲き、控えめで清楚な花。花弁の縁がそっくり返る可愛い姿をしています。
東京の公園では白いスイセンの群落が、渡ってくる関東の空っ風を受けて断続的に揺れていました。また滋賀の百済寺では積雪の寺庭の隅で、陽を受けて雪解けに添うように、真っ赤なサザンカの花が存在感を示しています。
一方、春の使者もやって来つつあります。岡山の後楽園にある梅林では、木枝に冬芽や蕾を連れて薄紅色の花弁が、開き始めていました。そして鹿児島の開聞岳の麓近くにある池田湖の周りでは、早くも黄色いナノハナたちが、黄色い絨毯の畑を成していました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2020年01月01日
- 更新日
- 2020年02月01日 20時 19分