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春・新緑期の羽黒山「杉並木参道、神橋、須賀の滝、五重塔(国宝)、爺杉」
The religious sites of Mt. Haguro(Dewa Sanzan) in spring
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山形県にある羽黒山は、出羽三山(羽黒山、月山、湯殿山)の神々を合祀する信仰の山です。まず鳥居と随身門をくぐり、山頂にある神社に至るまでの約2kmの参道は、森の中にあって、変化に富んでいます。天然記念物である「羽黒山の杉並木」は、樹齢が300年〜600年とのこと。途中に「小さな神社群」、「祓川に架かる朱塗りの太鼓橋」、「須賀の滝」などがあり、旅情をそそります。
今回訪れたのは新緑の春。森も並木道も杉の古木も、若葉に包まれていました。とくに一の坂の登り口にある五重塔(国宝)は、なんとも表現しがたい感動を与えてくれます。杉林の静寂に包まれながらの均整のとれた姿、三間五層の素木造り、柿葺きで、素朴さの中に、秘められた優美さ・・・。春の陽光が帯状に射し込み、その中で一層、荘厳さに満ちていました。
五重塔へ行く途中に、神橋、祓川の渓流、そばの岩壁に須賀の滝があります。朱橋の欄干、近くには須賀の滝が白い飛沫をたて、橋の下では祓川の渓流が,心地よい音を運んできます。そして橋の周りでは、萌黄色のカエデが枝葉を揺らしていました。
赤い橋を少し進むと、杉林の中にひときわ大きい杉の巨木はそびえ立っています。これが樹齢1000年以上の「爺杉(天然記念物)」。幹には注連縄が巻いて有り、根本からは緑の蔦が昇っていました。この爺杉の斜め奥に五重塔が見えました。羽黒山は、若々しい春の息吹に包まれていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2017年07月10日
- 更新日
- 2017年07月10日 06時 48分