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春の大津・園城寺(三井寺ーその1ー)「仁王門、釈迦堂、金堂、堂前灯籠、三井の晩鐘」
Spring scenic spot of the Onjo-ji Temple(Mii-dera) in Shiga prefecture- Part 1-
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園城寺は滋賀県の大津市にある天台寺門宗の総本山の寺院で、山号は長等山(ながらさん)。また奈良時代に3人の天皇が誕生した際に、境内にある霊泉が産湯に使われたことから、「御井の寺」という意味で「三井寺」とも通称されています。三井寺は長い栄枯盛衰の歴史を経て、建物群をはじめ国宝や重要文化財が多くあります。
まず入口にある「仁王門]」。三間一戸の楼門で1452年に建立され、均整のとれた姿と彫刻や組物などが、建築当初の特色を示しています。「釈迦堂」は室町時代に建立された、比較的に簡素な造りの堂。現在は釈迦如来が祀られていることから、釈迦堂の名称で親しまれています。「金堂」は園城寺の中心をなす本堂で、幾多の変遷を経ながら再建が繰り返されたとのことです。現在は周囲を圧倒する壮大さを誇り、和様の豪壮な大建築であることから、桃山時代を代表する建築として、国宝に指定されています。正面に向拝を備え、窓は連子窓を廻らし、屋根は優美な曲線の檜皮葺き。金堂の前には天智天皇の左薬指が、台座の下に納められたと伝えられる「堂前灯籠」が立っています。 「三井の晩鐘」は金堂の南東に建てられている、巨大な梵鐘を吊るした鐘です。梵鐘の銘文に慶長7年とあり、近江八景の1つとして有名。正面は二間で側面は一間で、ほぼ垂直に建ち、屋根は桧皮葺です。
園城寺(三井寺)には、国宝や重要文化財の建築物が多くあります。今回はその1として、4つの建物を選びました。今後、他の建築物を順次、紹介して行きます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2024年12月28日
- 更新日
- 2024年12月28日 05時 17分