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秋・紅葉期の宇佐神宮(その2: 呉橋・神橋、下宮、祓所)
宇佐神宮は、大分県の宇佐市にある神社で、全国に約44,000社ある八幡宮の総本社です。創建時から仏教文化と、我が国特有の神道が習合した宮寺形式をとり、広大な山麓に往時は多くの堂宇が所在していて、今もその名残を留めています。国の史跡である境内には、本殿をはじめ建造物16棟等が、国の重要文化財に指定されています。
西参道からの入口にあたる寄藻川に架けられた神橋は、木造の屋根が付いた廊下橋です。昔、呉の国の人が架けたともいわれることから、呉橋と呼ばれ、大分県の有形文化財になっています。何回も修理が加えられていますが、向唐破風造りで、桧皮葺の屋根を持ち、太鼓状に弧をなしています。川ぶちには黄色いウマノアシガタが咲き、川ではアオサギが魚をじっと待っていました。
宇佐神宮にはよく知られている「上宮」と、これより約200m下った「下宮」の、二つの大きな神域があります。ゆえに「下宮参らにゃ片参り」と云われるほどです。現地案内板よると、この下宮は嵯峨天皇の弘仁年間(810年〜824年)に調停より造宮使が遣わされ、上宮のご分神をお鎮祭し創祀されたとのことです。そして下宮の八幡大神は、国家を護ると共に、国民一般の祈願、農業や一般産業の発展、充実をお守りしているそうです。
次に参道の少し奥まった所にある祓所は、重要な式典を行う神聖な場です。「お祭りをする前にお祓い(修祓)を受ける場所で、森に囲まれ、池と滝もあり、静謐な雰囲気を漂わせています。
今回、再訪したのは晩秋。澄んだ秋空の下、黄葉や紅葉に彩られた宇佐神宮は、静寂に包まれ・・・、歩き続けたため、少し火照る頬を、清らかな微風が撫でて行きました。立ち止まっては何度も深呼吸し、森林浴も楽しみました。以前に訪れた懐かしい想い出と共に、自然と時の流れの優しさを再確認しました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2013年03月15日
- 更新日
- 2023年12月29日 12時 57分