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夏の上州・榛名神社の「神門・双龍門・矢立杉・御幸殿」
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榛名神社は、赤城山・妙義山と共に上毛三山の一つとされる榛名山の神を祀る神社です。創建より1400年もの歴史を持った由緒ある古社で、徳川時代の末に至るまで神仏習合の時代が続きました。その後、明治初めの神仏分離の改革によって榛名神社として独立したとのことです。
榛名神社の本社・幣殿・拝殿から石段を少し下りたところに、双龍門、神門、矢立杉がまとまってあります。
双龍門は江戸時代に建てられた四脚の門です。彫刻や彩色画などの装飾に富み、とくに龍が多く取り入れられていることにちなんで、呼ばれる名が双龍門・・・。門の左横には、大きな岩があり鉾岩(ほこいわ)と呼ばれています。
神門は、大きな奇岩群に挟まれるように立っていて、明治以前の神仏習合の名残を遺しています。素朴で飾りが少ないのが、奇岩を引き立てているように感じられます。
神幸殿は矢立杉のすぐそばにある、安政6年(1859)に建てられた建物です。神門と同じく簡素な形式で、鮮やかな塗装は施されていなくて、矢立杉を見守っているようです。
また矢立杉は高さ30メートル以上、幹の周囲9メートル以上、樹齢も500年以上の巨木・・・。武田信玄が戦勝を祈願して、矢を射立てたという言い伝えがあるとのこと。1933年に国指定の天然記念物になっています。
深緑に囲まれた夏の榛名神社は、岩山や巨岩と一体となって、歴史ある建物群が息づき、自然美と神聖さが調和しています。(潮 信輔)
- 登録日
- 2013年01月31日
- 更新日
- 2019年05月26日 17時 18分