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積雪の越前・那谷寺の「山門と参道」
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那谷寺は石川県小松市にある自然の摂理(自然智)の教えと白山信仰の寺です。717年に泰澄によって開創された古刹で、とくに986年に花山法皇が 行幸の際、岩窟で輝く仏像に深く感銘を受けられ、その後ご自身が居住されながら七堂伽藍を造営されたことで有名です。山号は自生山、寺名は岩屋寺と称され た勅願寺へ。
緑葉があふれるように頭の上を覆った参道が、冬の御雪化粧ではどのような顔を見せてくれるか? 天気予報で降雪を確認して、寒い中、訪れました。
立派な山門には、薄く雪が積もり、その上を新しい雪が舞い降りてきていました。白一色の「名勝那谷寺庫裏庭園」や参道わきの林床・・・。樹木は力強く根を浮かせ、茶褐色の杉の幹を、牡丹雪が斜めに横切っていました。浅く積雪した真っ直ぐな 長い参道。わきの古い石燈篭や小さな石橋にも、雪は強くなったり弱くなったりしながら、降り注ぎ、静かに 静かに冬の季節を刻んでいました。ときおり、杉の枝から雪の塊が落ち、枝は粉雪を撒き散らしながら、上下に揺れました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2013年08月07日
- 更新日
- 2016年09月21日 10時 49分