癒し憩い画像データベース/九州がんセンター

　ノブドウ（野葡萄）は北海道から沖縄まで分布する、つる性の落葉する木本です。春、枝から芽吹き、赤みを帯びた若葉は、次第に切れ目のある緑色の葉へ。また小さな蕾は膨らんで、目立たない小さな黄色の花を咲かせます。そして若い緑色の実は、彩り豊かな色を付けます。夏になるにつれて、ノブドウは多彩な色の実たちが、人々の目を惹きます。ノブドウの白、水色、青、瑠璃色、紫、紅色など様々な色の実は、「宝石の実」ともよばれます。秋になっても陽を受け、実のひとつひとつの光沢に反射しカラフルに変化して行く実・・・。また１つの実に小さな斑点を伴うものが多く、見れば見るほど表情豊かで魅力的な実です。やがて晩秋から初冬には、葉は黄葉となり、枯葉となって地面に戻ります。しかし春の訪れとともに、再び新しく芽吹き、若葉と緑葉から蕾を抱き、黄色い小さな花を咲かせ、再び多彩な色をした宝石のような実たちが、周りの景色に溶け込みます。（潮　信輔）